読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ベレー帽の風景

少年の成長記、或いはその断絶記

先日の続き

投稿したSSについてです。

今回は人生初のSS投稿だったのですが、現時点でも何人かの方々に「すき!」を押して頂いており、嬉しい限りです。

そんなこともあり、SSに対して補足を書かせて頂ければなと思います。

今回のSSは、あくまで2期OPの映像に映っていた景色からインスピレーションを起こした形です。

「そこ(本編)に素材があった」からという理由で、アニメや原作に出来るだけ寄り添う形で書きました。本来二次創作で全面に押し出すべきなのかもしれない「自分らしさ」も極力切り捨てたつもりです。

 

さて、私は吹奏楽の経験もなければ、久美子や麗奈と性別も異なります。彼女たちとは、生きている世界が違うのです。なので私は本来、彼女らの生きる日常を繊細に描くには値しません。

それでも書いてしまったということは、そこになにかミスが生じている可能性が極めて高い。

たとえば久美子が楽器を持ち帰るときに入れた部活で使うケースはおそらく担げるものではないのですが、大吉山ではアニメ1期8話のように当然担いで運ぶイメージになっています。

さらに、通常滝先生が私用で部活に休みを入れることはありません。一応裏設定では奥さんとの結婚記念日ということにしていますが、本編では奥さんの命日ですら「学校が休みになったから花を買いに行った」という捉え方もでき、本来なら部活をしていた可能性も拭い切れず裏付けが足りていません。

このSSの目的は久美子と麗奈のやり取りを描くためなので、前述した部分が雑なのはそこに尺を使いたくないという意識の現れです。原作小説やアニメには申し訳が立ちません。

そして一番懸念すべきは、久美子と麗奈のやり取りに不備があることです。ここには細心の注意を払ったつもりですが、人によっては受け入れ難い部分もあったかもしれず、不安に駆られます。

ともあれ、本編に寄り添いつつも、どこかで「SSだから許される」という考えを持ち作り上げてしまったものは、私がそう自覚している以上私の中ですら「完全な本編」にはなり得ません。これはSSなので言葉にすれば当然ですが。

そのため、昨日の記事にも書いたようにこれは「if」に過ぎないのです。

 

しかし、確かにその「if」を評価してくれる人がいる。それだけで私も、これを書いた価値や意味があるのだなと思えました。

なので、ここからはその「if」の解説をさせていただければと思います。

 

まず私は、このSSで「百合」を描こうとしたのではありません。

そもそも、本来久美子と麗奈の関係を、私は単なる百合ではないと解釈しています。

では、久美子と麗奈を介して何を描きたかったのかと言うと、それはまさしく「響き」に他ならない。

そもそも私が『響け!ユーフォニアム』という作品を愛しているのは、この「響き」の表現が素晴らしいからなのです。

その表現とは、ただ音が響くという意味ではありません。登場人物の心、或いは魂が「響き合う」という事なのです。そこに楽器の響きを用いていることで、音楽が感情の暗喩になるとともに、この作品は芸術性を増しています。

そして私が思うに、その「響き合う」ことの尊さは、何物にも代えがたい。天秤に乗せた瞬間に、その秤が壊れてしまうほどに。それは「百合」などと使い古された表現では、とても形容し切れない素晴らしさを持っているのです。

だから、私はこの「if」で、私なりの表現をしたかった。私なりに、久美子と麗奈のなにかが響き合う様を、描きたかった。

それを評価してくださるということは、何度も言いますが本当に嬉しい限りです。ありがとうございます。

結果私は、切り捨てるつもりの「自分らしさ」を無自覚に絞り出していたのかもしれません。自分が感じた素晴らしさを自分の言葉で表現し、それを認めて貰いたかった。

それが少しでも実現したことが本当に嬉しくて、うち明かしたくて、私は今ここに駄文を連ねています。

それを読んでくださったあなたにも、感謝の念を申し上げざるを得ません。 

ありがとうございました。

 

最後に、知識無しになにかの縁でこのブログを読んでいる方には、是非とも『響け!ユーフォニアム』という作品に触れて、私のSSを読んでいただければなと思います^^

 

終わり^^